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エンパイア カスタム アンプリフィケーション(E-C-A)は
楽器アンプ、エフェクターの修理、製作専門とする公房です。

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PRO CO RAT(RAT2) DISTOTION クリッピング選択モディファイ 

  DISTOTIONで有名なRAT(RAT2)のモディファイ(改造)です
  クリッピング選択の3点切り替えスイッチの追加
  LEDクリッピングモード時にピッキングの強弱に対してLEDが点灯する改造です


         RATはケースの形違い等、何種類か出回っていますが、全てモディファイ可能です
         

クリッピング選択スイッチとは

エフェクターのオーバードライブやディストーションは
ダイオードで歪ませる事が多いです
真空管アンプが真空管に対して過大入力で真空管が歪むのに対して
エフェクターはダイオードを使用してICやトランジスが歪む前にダイオードで歪ませることが多いです

上の画像はエフェクターによく使われるダイオードです
エフェクターの殆どは、この部品を使って歪ませます




下の画像がLEDです
エフェクター等でオンオフのインジケータなどに使用されます
ダイオードと同じ使い方でLEDを使用しても音を歪ませる事ができます
LEDもダイオードの一種だから歪みます

その特性を利用したのがクリッピング選択スイッチです
音的な違いはLEDクリップの方がダイオードクリップよりエフェクトレベルが大きく取れます
その為、チューブアンプにつないだ時にアンプをドライブしやすくなります
分かりやすく言うとパワーの有るピックアップに変わると思ってください
(少しオーバーな言い方ですけど)
音も少し明るい感じです

自分はLEDを使用した歪みの方が好きです
ダイオード歪みは重くダークな感じで頭打ち感(リミッター)が強く感じるからです

RATモディファイ料金は3500円(税込み)です



         
オリジナル ダイオードクリップモード

インプットジャック側にスイッチを倒すとオリジナルの音です

ダイオードクリップモードになりダイオードで歪む状態になります

DISTOTIONツマミを回しすぎるとローがかなり出る音になります
このクセのある音が「RATは使いづらい」と一部で言われるところなのかなと感じます

         
クリーンブースターモード

トグルスイッチセンターではクリッピング回路が通らなくなります

ダイオードクリップ回路もLEDクリップ回路も通らない為、DISTOTIONツマミを下げ気味にして
VOLUMEツマミをフルにするとクリーンブースターになります

クリップ回路を通らずに歪まない大きいギター信号が出力されます

頭打ち感(リミッター感)を一番感じずにアンプを歪ませたい人向きの回路です
ピッキングのニュアンスも出しやすいモードです





使用するピックアップによりDISTOTIONツマミの位置は変わりますが
右の画像時(トーンは好みで)の時にMAX出力のクリーンブースターになり
ギターアンプに流れ込むギター信号は歪まずに
チューブアンプをフルドライブできます

DISTOTIONつまみを画像以上回しても壊れませんがICの歪がプラスされていきます
ダイオードクリップとは一味違う音が出せます


クリーンブーストモードはチューブアンプをブーストすることが念頭に置かれています
使用するギターにより変わりますが、DISTOTIONツマミをセンターより右に回すと低域がFUZZの様な歪みになります
アンプをクリーン状態にしている方には、あまりおススメしません



         
LEDクリップモード

トグルスイッチをアウトジャック側に倒すとLEDクリップの回路を通ります
オリジナルのダイオードクリップよりエフェクトレベルが大きくなり
頭打ち感(リミッター感)が少ない音になります
6弦の開放弦の隅々まで細かく歪む感じです
元の歪みがブーミーに感じる人はこのモードが良いと思います

クリーンブースターモードとダイオードの良い所取りと言った感じです
自分はこのモードが一番好きです


好みも有ると思いますが、RATで滑らかなドライブサウンドを出すコツは
DISTOTIONツマミを上げすぎない事と思います
パワーの無いシングルコイルを使用する人は右画像よりDISTOTIONツマミは上げてもスムーズなドライブサウンドが出ると思います

RATはDISTOTIONツマミを上げていくとローが出てハイはカットされます
考え方によってはDISTOTIONツマミは歪みを足しながら自分の好みのピークを探すツマミと考えられます
DISTOTIONツマミが下げ気味ならハイ上がり、DISTOTIONツマミが上がっていたらロー上がり、その間で自分の好みの位置(エフェクターのピーク)を見つけるのがコツかなと思います
トーンで音色調整、その後VOLUMEでブーストしてアンプを好みまで歪ませる
と言うのが自分の使い方です

その時に充分にエフェクトレベルが上がってくれないとアンプは歪んでくれません
LEDクリップモードはオリジナルよりもエフェクトレベルは大きく取れますのでアンプをドライブするには理想的モードと言えます

LEDクリップモードはチューブアンプをブーストすることが念頭に置かれています
使用するギターにより変わりますが、DISTOTIONツマミをセンターより右に回すとFUZZの様な歪みになります
アンプをクリーン状態のしている方には、あまりおススメしません





         
アウトプットバッファーモディファイ

上記の「クリーンブースターモード」と「LEDクリップモード」時にDISTOTION
ツマミを上げ過ぎると音が潰れ気味になるのを回避するモディファイです

「クリーンブースターモード」と「LEDクリップモード時はエフェクトレベルが
かなり高くなるのでオリジナルのアウト部のバッファーが歪みます
その為に音が潰れ気味になります
赤丸の部分がバッファーです、ここをモディファイします

アンプをクリーン状態でエフェクターで充分な歪を作る方は、このモディファイがおススメです
「クリーンブースターモード」と「LEDクリップモード」でもDISTOTIONツマミが充分に上げられるようになります

モディファイ料金は3240円(税込み)です

         
Fenderアンプ+シングルコイル(ローパワータイプP.U)+RAT
これは個人の好みですが、最高の組み合わせと思います
RATはFenderと相性良いなと感じます

やっぱりRATにはFenderアンプです
「クリーンブースターモード」と「LEDクリップモード」+バッファー回路モディファイでFenderアンプも気持ちよく歪んでくれます
Fenderアンプ好きの方には絶対おススメです

ジェフベックはMarshall+RATで良い音出すけど、Marshallにはイマイチ・・・腕ですかね?
画像はTWIN REVERBで音出し中です
これは当公房の備品ですが、モダンヴィンテージモディファイされているアンプです
近々画像上げる予定です