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改造工程は余り載せないのですが、 少し前に改造したマーシャルのパワー管の改造工程が大掛かりだった為 載せてみました 改造の参考に見てみてください 「JCM900」の横が白く塗りつぶされているのは、個人情報保護の為です |
マーシャルのJCM900のパワー管改造は色々有ります JCM900はパワー管がEL34と5881の入っている二種類有ります これを6550などに改造するのは一般的です パワー管KT88改造は余り聞いた事が無いと思います 理由はパワー管同士の離れている距離が近い為 KT88のガラス管が下画像のように大変太く、お互いがぶつかってしまうからです 6550でも太い物は、お互いがぶつかってしまいますが 6550ならギリOK?と言った感じです 海外でも「JCM900ってKT88や6550って取り付けできないの?」と言われてます 今回はお客様の要望で「KT88の音を試したい」「レゾナンスつまみを付けて怒涛の低域アップ」と言うことで アンプのシャーシ加工含めた改造に成りました パワー管の距離が近いのはJCM900特有の事であり 他のマーシャルには取り付けは可能です |
パワー管とソケット、基板を外したところです パワー管の穴を全体的に左右に広げなくてはいけません 「広げた後の穴はどうしようかな・・・」 「ふさがないと危ないし、パワー管のソケットは隙間無く止めたいし」 思考中・・・ 続きます |
色々考えて、穴の開いたブランクパネルを製作して、 上から貼り付けるようにします 左から二番目の穴は広げずに他の穴を広げる様になります 結構大変な作業になりそうです |
上の画像が穴を広げた状態です、ここまでがとても大変でした パワー管のソケットの距離も、コレで充分開きました 下の画像はスプリングリテーナーを取り付けたところです 指紋だらけのパネルも磨きます 隙間無くソケットも収まりました 上手く取り付けできたようです |
レゾナンス(RESONANCE)取り付けの改造もします 裏パネルのループつまみ横に取り付けました レゾナンスは低域を上げるつまみです パワーアンプ部の改造になる為 プリ部でLOWを出した時と違う効き方をします 7弦ギター、ドロップチューニング等していて低域の物足りなさを 感じている方はこの改造が良いと思います またスピーカー1個や2個使用で低域の削れ、マイク録りした時に 「う〜ん、LOWの物足りなさ感じる・・・」という方にも推奨します ツマミを一番絞った状態がオリジナルの回路になります |
これが取り付けた状態です パワー管同士も充分離れてパワー管が、ぶつかる心配もありません バイアス抵抗、SG抵抗を調整交換します KT88ってカッコいいでしょ? ギターアンプって見た目のカッコ良さも音質の内だと思います 弾く前に「おぉ!! なんかカッコいいぞ!!」と思い、弾くのも音質の内だと思います |
KT88は存在感有りますね 両端の四角い鉄の塊はトランスです パワー管右側の青い電解コンデンサ 左からプリ管、中央に有るKT88・・・ ロックサウンドを牽引してきたマーシャルアンプ マーシャルのレイアウトは無骨で、カッコよすぎます 最近のアンプはシャーシ上部に電解コンデンサやプリ管を出さずに、シャーシ内部に入って外側から見えない物があります スッキリとしたデザインが多いのが最近のアンプですね |
完成です レゾナンスの効きも良いし、JJ製KT88は素晴らしい音がでました 時間掛かりましたが世界で一台のアンプの完成です 各弦の分離、音の太さ、6550改造とは違うJCM900の完成です 6550が太さを出す為に有効ですが、KT88は6550の音にプラス 「はっきりクッキリ」とした音質感が出ると思います 今回の改造は金額的にかなり高額ですが、JCM900で「もう少しLOWが欲しい」と思ってる方はレゾナンス付けや6550改造が有効だと思います |