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エンパイア カスタム アンプリフィケーション(E-C-A)は
楽器アンプ、エフェクターの修理、製作専門とする公房です。

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BOSS SD-1  3点トグルスイッチクリッピング選択モディファイ(改造)


         
クリッピング選択スイッチとは

エフェクターのオーバードライブやディストーションは
ダイオードで歪ませる事が多いです
真空管アンプが真空管に対して過大入力で真空管が歪むのに対して
エフェクターはダイオードを使用してICやトランジスが歪む前に
ダイオードで歪ませることが多いです

上の画像はエフェクターによく使われるダイオードです
エフェクターの殆どは、この部品を使って歪ませます



下の画像がLEDです
エフェクター等でオンオフのインジケータなどに使用されます
ダイオードと同じ使い方でLEDを使用しても音を歪ませる事ができます
LEDもダイオードの一種だから歪みます

その特性を利用したのがクリッピング選択スイッチです
音的な違いはLEDクリップの方がダイオードクリップよりエフェクトレベルが大きく取れます
その為、チューブアンプにつないだ時にアンプをドライブしやすくなります
分かりやすく言うとパワーの有るピックアップに変わると思ってください
(少しオーバーな言い方ですけど)
音も少し明るい感じです

自分はLEDを使用した歪みの方が好きです
ダイオード歪みは重くダークな感じで頭打ち感(リミッター)が強く感じるからです



         


BOSSの名機SD-1のモディファイ例です


シンプルに改造して元の音も出せる様になっています

DRIVEツマミ下のトグルスイッチが追加改造したところです


         

3点止めのトグルスイッチは画像のように動きます

一番左に倒すとがオリジナルの音が出ます






トグルスイッチを真ん中で止めると
エフェクトレベルが一番大きくなり
ダイオードクリップの回路はパスされます
使用するピックアップにより変わりますが
DRIVEツマミが時計で言えば8〜9時位までなら
純粋なクリーンブースターになります


トグルスイッチを一番右に倒すとダイオードクリップで歪まずに
内臓されたLEDを使用した歪みになります
またエフェクト出力もオリジナルより大きくなる為
チューブアンプをドライブさせるには非常に良いモードになります
音もスッキリとした感じです
自分はここのモードが一番好きです








         

3点止めのトグルスイッチの、ひずみの波形です

一番上がオリジナルです、トグルスイッチ左です
やっぱり角が取れてる歪みなのかな






真ん中の画像はトグルスイッチを真ん中で止めた状態
エフェクトレベルが一番大きくなり
ダイオードクリップの回路はパスされます
DRIVEツマミは9時位(時計で言えば)無歪み状態になります
完全なクリーンブースター状態です






一番下の画像はLEDで歪ました時の波形です(トグルスイッチ右)
エフェクト出力もオリジナルより大きくなりエフェクター本体も歪みます
チューブアンプをドライブさせるには非常に良いモードになります









         

エフェクター改造は沢山出ていると思います

自分はアンプ好きでこの仕事を始めたので、アンプの改造を奨める事が多いですが
今回の改造は
「シンプルな改造でチューブアンプをドライブさせる」
という所に重きを置きました

高額改造では有りませんが、ステージでも使える物になっています


改造費は3500円(税込み)です