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エンパイア カスタム アンプリフィケーション(E-C-A)は
楽器アンプ、エフェクターの修理、製作専門とする公房です。

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ミュージックマン MUSICMAN 212-HD修理
         

少し珍しいアンプですので載せてみました

ミュージックマン212HDです
プリアンプ部はソリッドステート(オペ)です
パワーアンプ部は真空管(EL34×4本)のアンプです

レオフェンダーが作ったのに6L6GCでないのか・・・

         

パワー管不良の為、抵抗の不良とソケットの焦げ付きが有ったので交換です

黒いソケットが新しい物です、ソケットに付いてる抵抗を交換して有ります

         

遠目で見るとこんな感じです、線材が変わっているのは線材も燃えていたからです

結構重症でした、電源周りまで壊れなかったのは不幸中の幸いです

プリ部の抵抗はAllen Bradley (アレン・ブラッドレー)でしょうか?

         

スクリーングリッドの抵抗に10Wクラスの抵抗が付いていました
これも交換して有ります

         

問題はここからです
トランジスタが不良です

現在入手不可の物です、当然海外の部品が使用されています
型番を調べて、耐圧と流せる電流等を調べます
色々調べて代用のトランジスタを探します

これから先も製造中止にならない物か?
入手が容易かも調べて選定します
次に修理する人間が「あぁ、このトランジスタならすぐ入手出来る」と思ってもらえれば修理も楽ですから

余裕を持たせる為にオリジナルより電流の流せる物のを選定しました

         

不良は1個ですがプッシュプル回路の為2個ペアーで交換します

しかしまだ故障が・・・

バイアス電圧の動きが変です
ノッチングの波形が取れない状態です

今の状態で音は出ますが、立ち上がり悪くイマイチな音になります
色々見てダイオードの不良発見、これが壊れて、バイアス電圧が規定の電圧まで下がらない状態でした

ダイオード交換、パワー管4本交換後に正常に電流が流れました
その後、各部チェック、クリーニング、OHです

         

リバーブ、トレモロ、付きで30pのスピーカーが2個

フロントパネルには出力のハイ、ローの切り替えスイッチも付いてます

意外と至れり尽くせりですね

         

ライブでガンガン弾く方なので、冷却ファンを2個追加です

下から風を当てます、コンボの場合はシャーシも暑くなりますから
このやり方が一番です

少し風を当てるだけでシャーシも真空管も冷えます
シャーシを冷やせば中の部品の寿命も延びます

ライブを頻繁にやる人には冷却ファンを付けた方がいいですよ

MATCHLESS BADCAT VOXには特に付けた方がいいです


         


完成です

時間掛かりましたがとキチンと修理されているから良い音してますね