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中はこの様に成っています 中央に見える丸い物が電源トランスです トロイダルトランスと呼ばれて外部にノイズ(磁束漏れ、リーケージフラックス)を出しにくい設計になっています 両端にに小さく見える黒四角いものが出力トランス(アウトプットトランス)です パワー管KT88は横向きで設置されます 前機種の2150と呼ばれているの物は高さが4U有ったので パワー管は立てて設置されていました 大きくて重いから2Uでもっと重量が軽い物の要望あったんでしょうね パワー管の手前で12AX7と12AU7でドライブします 右左に2本ずつ使用します |
故障内容はFUSE切れです 回路チェックしている時に「あれ?ずいぶんとバイアス電圧浅いな?」 こんなにあさかった?と思い 基盤を外してチェック 電解コンデンサの下側のプリントパターンが焼けて切れています このプリントパターン部はバイアス電圧を作り出すところです 多分FUSEが切れたときはパワー管は真っ赤になっていたと思われます 想像すると恐ろしい光景です 電解コンデンサを外すと完全に燃えていました 外した電解コンデンサはB電源と呼ばれる回路に使用されているもので 今回の故障と関係はないですがコンデンサのふちが少し焦げています 基盤のパターンが燃えた時のすごさが分かります 画像の電解コンデンサは端子部がビス止めになっています 一部のベースアンプなどでは見かけますが真空管アンプでは珍しいですね |
パターンが切れてしまった時は洗剤でつなぐのが確実だと思います これで正常にバイアス電圧も掛かるようになりました 元に戻すとこのような状態になります 線材がちらっと見えるのがわかると思います |
ジャックのばねが閉じなかったので交換しました パワー管はKT88(スベトラーナ製)×4本交換しました スベトラーナ製はデカイです、立派です 外観って大事だと思うんですよね |
過電流が流れたと思われる箇所の部品も交換しました 交換した部品は画像のものになります パワー管は代理店出荷時の物の様です |
各部チェックしてから再バイアス調整 電流を測りながら、オシロスコープで波形の変化をチェックしながら 調整します 綺麗な波形になりました 天板を閉めて完了です |
無事終了いたしました プリアンプはあえてADAのMP-1で音出しです MP-1の音が太いです、「おぉ!!これはいい」と少し感動 音は太めの調整でバイアス調整しました スベトラーナ製のパワー管との相乗効果でかなり太めの音になってくれました |