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エンパイア カスタム アンプリフィケーション(E-C-A)は
楽器アンプ、エフェクターの修理、製作専門とする公房です。

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           Fender Twin Reverb修理(repair) 

                     Fenderの名機Twin reverb(リイシュー、再生産)です
                     パワー管に6L6GC×4本
                     プリ管に12AX7×4本、12AT7×2本使用されています
                     VIBRATO REVERBまで備えたFendrのフラッグシップモデルです                


         

中はこの様に成っています
ボリュームポットやジャックが乗る部分は手前の細長い基板になります
綺麗なレイアウトです














2枚目の画像はプリ部の真空管周りのアップです
真空管に基板から線材が伸びて手半田されます
(手作りの部分が残っています、ちょっと驚き)









3枚目はパワー管周りです
全ての真空管へつながる線材は手半田で配線されます
すごいよFender‼
トランスからは色違いの線材が基板に平形端子でつながります






         

故障内容は、ノイズが大きい、リバーブ上げるとノイズがでる

スタジオで使用されてるアンプはヘヴィな壊れ方が多いです
チェック後、電解コンデンサは1個液漏れ
白丸が液漏れしてる状態です
液漏れでコンデンサがパンクする時って「パンッ‼」とすごい音します
チェック中にパンクする時も過去にあり、かなりビビります
「わぁ‼」と声が出て、自分で「お前は子供かw」と





2枚目は右側の電解コンデンサを交換した後です
同じメーカーで同じ電圧で容量も同じですが
サイズは一回り小さくなって外観の色も変わってます
海外メーカって大きなマイナーチェンジすると外観も変えるのかな
某イギリスメーカーのSPは音が大きく変わるたびに…
マグネットに貼られているシールも変わる…
判別が分かりやすいね!!







3枚目も交換した電解コンデンサです
プリ部の所で一番パワー管から離れていて
熱の影響受けにくいはずなのに何故か不良が多い箇所です





         
リバーブを上げるのは色々調べると…
リバーブトランスの不良でした
珍しい故障ですね

リバーブの回路をざっくり書くと、プリ部のギター信号の高域だけを
少しもらって
12AT7に入力して増幅後

リバーブタンクへ←ここでリバーブ掛かります

12AX7でリバーブ音増幅

パワーアンプ手前でドライ音とMIX

Fenderはリバーブがパラレル接続(並列)なんです
フェンダーはすべてが天才でパーフェクトです
ギターアンプ界のレジェンドです

         

パワー管はグルーブチューブ選別のソブテックです
同じ物に交換しました













2枚目は半田がシャーシに触れそうになっている状態です
怖いです











アンプ内部からはギター弦…
どっから入るでしょうか?ありえないくらいに恐ろしすぎる
スタジオさんは大変だろなぁ
リハスタのアンプは丁寧に扱ってくださいね







         

右が交換した部品です

電解コンデンサは全部交換した方が良いのですが
リハスタッフさんが「壊れたら、また持ってきます‼!!」と言う事なので
最低ラインの修理にしました



         

SPはエミネンス製です
今はJENSENに代わっています
Fender=EMINENCEではなく
Fender=JENSENのイメージが強いのかな

自分は再生産のTWIN REVERBに関してはエミネンスの方が好きです


         

無事終了です
今回は画像撮り忘れましたが、スタンバイスイッチオン時に
大きく「ボンっ」という音を出ないようにしました
SPに良く無いのはリハスタのスタッフも気にしていて「小さくなりますか?」

と言われたので少し改造をしました