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中はこの様に成っています プリアンプ基板 パワーアンプ基板 電源基板と分かれています、理想的ですね 理想的なつくりなんですが このアンプは線材の量がすごいです 線材の束、束、束… 手ハンダは少なく 線材を基板につなぐのはコネクターでつないでいます 線材の量が尋常じゃないです このアンプは何回か修理しましたが 初めて中見たときは驚きました 線材の量が束…束…束… 線材をまとめている、タイラップを外すと まさに線材地獄 線材の束…束… 製造時コネクターを間違えて挿したりしないのでしょうか |
RENEGADEにはユニークなノブが付いています 「TUBE MIX」と呼ばれるノブです パワー管が5881/6L6GCと6CA7/EL34をバイアブルにMIX出来ます 5881/6L6GCはFenderやMESAなどの アメリカのメーカーが多く採用しています 6CA7/EL34はMarshallで有名ですね 両チャンネルに付いているのでクリーンチャンネルは6L6GC 歪みチャンネルはEL34等が可能です もしくは6L6GCに少しEL34 サウンドをMIXさせる もしくはEL34に6L6GCをすこしMIXなどです マニアックです、たまりません、よだれ物です Volポットを外すと…1軸4連のポット‼ サウンドハウスでも売ってないよ‼ これ特注でしょうか? 分けてほしいですね |
ここから修理になります 症状はチャンネルが切り変わらない状態です 連絡頂いた時は、それほど重症でもないだろうと思っていましたが チェックしていて「接触不良でもないし、なんだろう」 チャンネル切り替えの電源部がFUSE切れ起こしてます 様子がおかしい… FUSE切れが何度も起きると電源トランスに負担がかかってしまいます 色々調べると電源基板しか考えられない… 線材の束の電源基板をひっくり返します やっとこさひっくり返りました |
不良個所は画像部の電解コンデンサ 画像は交換後の物になります 不良の原因は高熱になる放熱板が付いているダイオードの近くに 電解コンデンサが配置されているので 電解コンデンサのへたりが早かったと思われます 珍しい故障ですね 高温に耐えられる電解コンデンサに交換です 定格超えて電流も流れたのでダイオードも一緒に交換です |
その他の修理は以下の様になります 修理箇所は接触不良のあったプリ管用ソケット1交換です それ以外は消耗品扱いのインプットジャックも交換 パワー管は4本ともソブテック製に交換ですです プリ管はお客様と相談して、今回は未交換です 各部チェック、クリーニング、再バイアス調整になります |
冷却ファンを繋いでいるコネクターが 傷んでいたので交換しました 下の画像が今回交換した部品です |
画像の人がBRUCE EGNATERです ブルースってかっこよすぎの名前です、うらやましい 長年培った知識と技術の塊のような人です すごいな、自分もこの年まで今の仕事できるのかな 出来るといいな 才能とは何かと問われれば 「続けることだ」と私は答えます 続けることなど誰にでもできると思うでしょうが 実はこれが最も難しいのです 羽生善治 日々勉強です |