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エンパイア カスタム アンプリフィケーション(E-C-A)は
楽器アンプ、エフェクターの修理、製作専門とする公房です。

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           ORANGE OD80修理(Repair)+冷却ファン付け

                         ORANGEアンプの代表機器の1つ OD80です
                      パワー管EL34×2本、プリ管12AX7×2本!!のアンプです
                                  オーバーホール含めて冷却ファンも取り付けて有ります

                                  
                    



         


中の基板は、この様になっています
何回か修理されていて両端の電解コンデンサ2本づつは交換されています

シャーシの中までオレンジ色に塗装されてます
こういうこだわりは好きです



         


基板上のチューブラタイプの電解コンデンサは1本交換しました
ライブでガンガン演奏する人なので、へたってきてノイズ出す前に交換することになりました

         


シャーシ上部の電解コンデンサはDALY製です
画像には写っていませんがパワー管の右側にパワー管用の穴が2個開いています
上から見ると●●◎◎○○の状態
●がDALYの電解コンデンサ
◎がパワー管
○が穴が開いてる状態
本人もパワー管が真ん中に来てないのはなぜ?と
パワー管は熱を持つので電解コンデンサからは離したいので
パワー管は真ん中に来るように位置を移動します

         


お客様の御希望でシャーシ上部の電解コンデンサも交換になりました
JJ製の電解コンデンサ×2本に交換です

         


基板上の真ん中の電解コンデンサのみ交換しました
両端の電解コンデンサと同じメーカーの物にしたので見た目もいいですね
「コンデンサは容量さえ同じならどこでも良いだろ」と思われますが
やっぱり基板開けた時に同じメーカーの物で揃っていた方が良いです
「おぉ!!すべてスプラグの電解コンデンサに交換されている!!」と感じるだけでテンション上がります

「見栄えも音のうち」ですから、冗談抜きでそう思います

パワー管もずらして真ん中に来る様にしました
この時は、まだ両端が穴開いたままです

         


パワー管はEL34(JJ製)に交換、穴は塞いであります
パワー管の裏に冷却ファンを取り付けました
パワースイッチオンでファンは回ります


         


ロータリーSWの接触不良修理、抵抗等交換後、一部改造されていた所を元に戻してオーバーホールしました

         


ORANGEの凄い所はこの表示です


BASS 「↓」マーク

TREBLE 「↑」マーク

PRESENCEは「拳骨」マークです!!
ORANGE凄すぎるよ

マスターボリュームはスピーカーの絵

SEND RETURNは「山彦の絵」・・・凄すぎ・・・
電源スイッチは雷マーク・・・AC/DCかよ

日本のメーカーの会議で言ったら「ふざけんな!!真面目にやれ!!」と言われるんだろうなぁ
そして次から会議に呼ばれない・・・orz


ORANGE最高にカッコいいよ!!


ちなみのF.A.CはGAINツマミと考えて良いと思います
ロータリーSWになっていて好みの所を探して、後はマスターボリュームを上げて爆音で弾く
これがORANGEアンプです





         


無事完了いたしました
イギリスを代表するアンプの1つORANGEでした

この無骨な感じがカッコいいねぇ
裏から見た部品のやトランスのレイアウトが最高にカッコいい
「音を出す事を重視で設計すると、こうなります」と設計者の声が聞こえそう

プリ管2本+パワー管2本で作られるオーバードライブサウンドは
ハイゲインなモダンアンプが出す滑らから歪に慣れてしまうと耳障りかもしれませんが
音量を上げていく事で歪を作るというアンプの歪はやっぱり捨てがたいです


見た目のサイズはMarshallより小さく、外観もオレンジ色で少しPOPな感じですが
見た目に反して激重アンプです