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中はこの様に成っています 見積もり中の画像なので、中の線材がバラけていますが 元はもう少し切れに配線されています 反対(右側)から見たのが下の画像です 小さい基板にギッチリ部品を入れています 症状は、バリバリノイズ、音小さい、他で何回か修理したが パワー管がすぐに壊れるなどです 少し大変そうです オシロスコープで波形を見るとパワーアンプ部の片側の波形がおかしい状態です 「ブギーってこんなだったっけ?、そんなことないよなぁ」 暫くテスターとオシロスコープでチェックです |
原因は2箇所でした コンデンサのDC(直流漏れ)とパワーソケットの片側にハイカット? の様なセラミックコンデンサが追加されています 「×」印のコンデンさが不良でした 追加のセラミックコンデンサは以前の修理で追加されたと思われます パワーアンプ部の発信でバイアス電圧がずれると思い追加されたのかな? 明らかに追加されている方の波形が歪んでしまうのでこれは外します 色々資料を見てもこのような部品は付かされた物はないようです コンデンサのDC漏れは比較的に見逃されやすいのかな・・・ 何回かこういう修理をしたことが有ります |
コンデンサは2個が対で使われているので、お客様に「2個交換しますと連絡」 真新しいオレンジドロップはピカピカです 2個だけ別物みたい Mesaはコンデンサはオレンジドロップをずっと使っていますね 最近のアンプだとKRANKがオレンジドロップ使っていました |
各部クリーニングに移ります MKシリーズはシャーシを上から釣っている状態なので 熱が部品に伝わりやすいです このMK-IIIは冷却ファンも付いています 画像はパワー管ソケットのクリーニングです こんな風に細い物にクリーニング液を付けて数回擦れば綺麗になります ここまでやら無くても良いのかなと思う時も有りますが 数分で終る作業ですから、少しの手間惜しんでトラブルに成るよりは・・・と思います 米国人なら・・・ 「Hey!!Kouji!!,またクレージーな事やってるなw、そんなことやってたらあっという間に週末だぞw」 「ソケットのクリーニングはこうやってやるんだよ」と言って、使わないパワー管の根元に接点復活在を大量に吹き付けて、ソケットに入れて抜き差し 米国人「これでバッチリだよ!!」 自分「・・・ 」 ビックリだけど、一部事実です |
今回はパワー管はお客様の希望でMesa選別の5881/6L6GCです 画像はシャーシをひっくり返した状態です パワー管下のベース部分(プラスチック樹脂)が薄くなっている為、オリジナルのままでは シャーシがひっくり返る状態になる為、パワー管が落ちてしまいます きちんと組み込むと2枚目の画像の状態になります 今回使用したものは3枚目画像の左側のタイプと同形の物です MesaやFenderは4枚目の様なクリップでパワー管の根元をはさむ様にして パワー管の落下を防ぎますが 左側の6L6GCだと根元までガラスの為滑って抜け落ちたり、接触不良がおきてしまいます 今回はスプリングで頭を押さえる物(Marshallに等に使われているものです) を追加したのが1枚目の画像です |
電流を測りながら、オシロスコープ波形チェックです 綺麗な波形になりました 最初はどうなるかと思ったけど、無事終了になりそうです 今回はライブ前と言う事も有り急ぎ+最低ラインの修理でお受けしました プリ管も交換した方が良いのですが、ノイズが出てきたら、また修理と言うことで真空管はパワー管のみの交換になりました 前回入っていたものはJJ製で、比較的電流が流れ気味でした 個人的にはMesaは少し抑え気味の方がこのアンプらしい音に成るなと感じていたら 良い感じの電流の流れでした Mesaはバイアスポットが無いので正確にパワー管を交換するには 同じ特性の物に交換、もしくはバイアス回路抵抗を若干変えるしか方法は有りません 3枚目の画像は交換した部品です |
無事終了いたしました Mesaのプレートが何故か2枚使い お客様いわく「何故か持っていた」と言うことです |