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中はこの様にハンドワイアリングで作られています 部品は横一列、線材は直角に曲がって引き回しされています 綺麗ですねぇ 修理前の画像を撮り忘れた為、右の画像は修理完了後の画像になります |
再生産のDR103ですが、トランスはPARTRIDGE(パートリッジ)の物が使われています オリジナルに拘ったんですね 自分もこのトランスは2つ持っています 外見が、かなり痛んでいるので補修用にに使えませんが いつか自分のアンプ造るときに使おうと思ってそのままずっと放置状態・・・ |
HIWATTのDR103にはバイアス調整のツマミが有りません その為電圧に合わしたパワー管の選定になります もしくはバイアス周りの抵抗の数値を変えてバイアス調整します 実際のところパワー管の銘柄が変わったりしたら前回と全く同じ物を入れるのは、不可能と思ってもいいと思います バイアスポットがあればパワー管に流れる電流を1mAまで調整は可能になります またお客様の音色に対する要望に対してもバイアス調整でセンシティブに調整が可能になります 今回はお客さまと相談して修理と平行してバイアスポットの追加改造を行いました L型金具についているのが追加のバイアス調整ポットです これでどんなメーカーのパワー管でも使用して調整が可能になります |
もう1つの改造は冷却ファン取り付けです HIWATTは裏板に取り付けもしくは、パワー管と裏板の隙間に取り付けが 構造上出来ない為、画像のように天板に冷却ファン取り付けて吹き付けで冷やします |
冷却ファンはパワースイッチオンで回るようにします シャーシに電源供給のACアウトを取り付けます 四角穴を開けるのは、かなり大変です 2枚目の画像が取り付け後です コンボアンプなどでは冷却ファンを単独でオンオフすることも可能です ヘッドアンプの場合は冷却ファンを中に入れて裏板を閉めてしまう時は パワースイッチオンで冷却ファンが回るのが便利だと思います 部品や真空管の劣化を防ぐ為にも冷却ファンはおススメします |
パワー管の後ろにあるアルミ板は電解コンデンサを熱から守る為に取り付けられていると思いますが 今回は斜め上から吹き付けでパワー管を冷却する為、お客様に確認後取り外しました アルミ板もお客様には返却いたしました 2枚目の画像は真空管交換、オーバーホール+改造後、測定器で波形を見てランニングしているときです 今回はバイアスポット追加をしました 「今よりもう少しウォームなクリーントーンが欲しい」や「もう少し、はじけるクリーアートーンが欲しい」などの要望の時に好みの真空管を選び、バイアス調整でさらに突っ込んだ調整をすると言う事が出来ます 上記の調整はバイアスには幅が有る為に出来る調整です コンデンサや抵抗を交換するのは少し気が引ける 回路はオリジナルで何とかならないかなと感じてる人には推奨いたします |
無事完了いたしました HIWATTは激重・・・ なんでマーシャルくらい軽くならないのかな トーンのツマミはFenderやMarshallと少し違うので効きが違って聞こえます なれないと違和感を感じるかもしれませんが、一度弾いてみてください 「FendarもMarshallも俺の欲しいクリートーンが出ないよ」と感じてる人に弾いて欲しい一台だと思います 因みにVol上げると結構ひずみます、歪んだ時の音は爆音なので他のメンバーからは嫌がれると思います 全ての機種がそうなっているかは確認していませんが、HIWATTのインプットジャックは下が「HI」で上が「LOW」です 差し替えてみればすぐに分かります |