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基板は、この様になっています 部品は全て基板の裏に付いています ボリュームポットの基板と真空管のソケットが付いている基板の2枚です ハムノイズが大きいと言う事ですが・・・確かに少し気になりますね お客様は、ひずみを下げる為12AX7を1本、12AT7を2本仕様にしていました 部品交換も大変そう・・・ 何回か修理はしているようで、抵抗が基板に上付けで付いています 今回の作業は、とても大変だったので参考になる画像撮影が取れませんでした、撮り忘れということです |
ハムノイズ落としですが、電解コンデンサの交換だけではハムノイズが残る様です THE TWINもハムノイズ多いし・・・ このシリーズはハムノイズ大きいのでしょうか? こういう時は「出来る事は、すべてやってみる」のが一番です まず電源周りの線材の引き回し、チョークトランスがシャーシ内部に入っていたので外に出しました |
電解コンデンサ交換後、まだハムが少し出てます チョークトランスを外して出来たスペースにヒータートランス追加して 真空管をDC点火してみます 基板のプリントパターンのカットなどします 右の画像が追加のヒタートランスです DC点火だとノイズは減るけど音も変わるといわれるしなぁ・・・ 悩みながら作業継続 |
他にもハムバラスの追加で落とす方法もやって見ます DC点火よりハムバランスの追加の方が今回はノイズ落ちました ほとんど聞こえないくらいまで落ちました「おぉ、これならいけるかも!!」 ここまで落ちれば、お客様を納得してくれるはず DC点火は止めてハムバランス改造に決定です 今回追加したハムバランサーです ハムバランスと言うのは、右画像みたいにボリュームポットの様なツマミが出ます シャフトの短いボリュームポットの様なものです うすいピックやマイナスドライバー等で回して一番ノイズが小さくなる所を探します 誰でも出来る簡単な作業です |
今回交換したジャックと電解コンデンサです バイアス部やカソードのコンデンサも交換しました プリ管はJJ製の12AX7と12AT7です 何本か差し替えて一番ノイズが少ない物を選びました |
真空管の熱で部品は劣化してしまいます パワー管の下から冷却ファンでパワー管とアンプのシャーシを冷却する為の ファンを追加しました このSuper60のスピーカーはエレボイ(Electro-Voice)に交換されていました その為にアンプは激重です 修理品が届いた時に最初「え?何でこんな思いの?」と思い開梱・・・ トランスが大きくて重いアンプは有りますが スピーカーが大きくて重いアンプ・・・最高です 右画像は完成後です パワー管の下から風を送ります エレボイの存在感すげ〜マグネットもでかい!! スピーカーコードはベルデンです お客様が、このアンプに愛情いっぱい掛けているのが分かります 音も良い!!スピーカーは大事だなと感じます アンプはスピーカー選びを間違わなければ 真空管に5万円掛けるより スピーカーに3万円+真空管に2万円の方が良い音(好みの音は)出ると思いますよ、スピーカーは大事です |
無事終了です 今回の作業は真空管交換、ハムバランサー追加、電解コンデンサの交換 冷却ファン追加、オーバーホール等です 「EV」の文字がうっすら見えていてカッコいいです エレボイの音好みだな・・・ 自分のツインリバーブをエレボイにしようかなと感じた作業でした 今回はDC点火よりハムバランサーの改造の方がノイズが落ちましたが 全てのアンプに当てはまるとは限りません |