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天板を開けると中はこの様になっています 基板は裏返しで部品は裏に付いています プリ管のソケットは基板に全て乗っています パワー管は線材でつなげるようになっています |
電解コンデンサはこの様に液漏れやパンクしている状態でした お客様は「久しぶりに引っ張り出してきた物、再度使えるように完全にオーバーホール」と言うことです この様な電解コンデンサは交換になります |
外から見える電解コンデンサはこの3本です このコンデンサも交換いたします ハトメ打ちでシャーシに取り付けられているから、外すのが大変です ハトメは上からドリルで穴を開けて外します その後は3ミリビスとナットで止めます |
上記の画像のコンデンサの交換後です 時代が変わると同じ電圧、容量でもコンデンサのサイズは小さくなるんですよね 技術の進歩だろうなと思いながら交換してます |
内部はチューブラタイプの電解コンデンサがあるので交換します 下画像はラグ板を立てて電解コンデンサを固定しました 電解コンデンサとシャーシの間にゴムシートを貼ったの理由は シャーシからの熱を電解コンデンサに伝わり難くする為です アンペグの電解コンデンサ交換修理は、同じ容量のコンデンサやサイズが無いので結構大変です 3枚目の画像は交換したブロック型とチューブラの電解コンデンサです |
バイアス部のコンデンも不良の為交換 焦げていた抵抗も4本交換しました シャーシをひっくり返して止め板を外すと、この様に部品が見えます 基板を外さなくても部品が交換出来るようになっています 便利で良いね、修理する側の人間は助かります 下の画像は交換したジャック、抵抗等です |
パワー管はJJ製の7027という型番の物に交換です 6L6GCより少しハイパワーの物と思っていただいて良いと思います このパワー管が良い音出すんです 6L6GCと差し替えは可能ですが、ピン足が違う為 少し改造に費用が掛かるようになってしまいます 再生産のV4Bもパワー管は7027使って欲しかったなと感じます 再生産物はパワー管が6L6GCに変わっています |
プリ管交換後です 奥に見える太目の真空管が6K-11と呼ばれるもので現在は生産されていません 今回は昔作られたストック物に交換しました 再生産物と違うところは再生産物が 12AX7×3本 12AU7×1本に対して オリジナルは12AX7×2本 12DW7×1本 6K11×1本です 下の画像は交換したプリ管です |
シャーシをひっくり返した状態で測定器チェック後 真空管を暫くランニングさせます シャーシに入れると、この様になります 7027カッコいいですね もう少しで音出しチェックです |
無事完了いたしました 2枚目の画像は裏板をしていませんが、裏からの眺めです 音出し後、「良い音だぁ・・・昔の人はこんな音出していたのかな?、ちょっと感動・・・」 アンペグのベースアンプだとSVTを思う人が多いと思います V4Bもアンペグの名機だと思います 音出し後無事完了致しました |