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エンパイア カスタム アンプリフィケーション(E-C-A)は
楽器アンプ、エフェクターの修理、製作専門とする公房です。

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SOLDANO(ソルダーノ) SLO100 修理
         

ソルダーノを代表する機種のSLO100です

ソルダーノを弾くたびに、「ソルダーノの音の決め方ってセンスいいなぁ」と感じます
SLO100は歴史に残る名機だと思います

このSLO100はTOTOのギターリスト「スティーブ ルカサー」が所持していた物です

現行のSLO100と一番違うところは、エフェクトループが無い所です

         

この様にエフェクトループが有りません
ルカサーだから、ステレオもしくはステレオ+センターで鳴らすことを考えるとコレはドライ音用のアンプだったのでしょう


故障原因は音がいきなり小さくなったという症状です




リアパネルにはルカサーの文字が・・・

         

電源基盤もハトメ打ちの基盤で、
現行品のようなプリント基板では有りません

意外と手づくり・・・
ルカサーのだったから?
有名人いいなぁ


         

中身は、こんな感じになっています
意外と手半田が多いのがSLO100の特徴でしょうか?
ボグナーのエクスタシーと比べると、かなり手づくりの所が多いです
パワー管周りの配線などは、かなり効率よく作られています

エフェクトループが無い為、プリ管12AX7Aは1本少なくなっています
その分アンプ内部の電圧が変わる為、それを見越して電源ラインの抵抗の乗数を変えています

この製品を見た時は「現行品のエフェクトループ無いだけかな?」思っていたら
意外と細かい所に気を配ってるんですよ


         



不良な箇所は、この抵抗の1本だけでした

パワー管も交換して余り時間が経っていないことも有り
チューブは交換しない方向で修理しました

         

各部測定器チェック
クリーニング
バイアスチェック
オーバーホールで修理完了です

SLO-100はループがイマイチと言われますが、理由はインピーダンスの問題だと思います
ループ部にオペ(IC)などを追加してインピーダンスを低くして出力

ループ部にジャック挿せばループ部のオペが通る回路を内蔵すれば問題は解消されます
上記の改造はループ未使用時には追加のループ回路は通らない為
元のまま(改造前)の音が出ます