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エンパイア カスタム アンプリフィケーション(E-C-A)は
楽器アンプ、エフェクターの修理、製作専門とする公房です。

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            Mesa Triple Rectifier repair 

                    MesaBoogie(メサブギー)のフラッグシップモデル トリプルレクチファイヤーの修理です
                    プリ管12AX7A 5本  パワー管6L6GC 6本  整流管5U4G 3本使用の物です


         


シャーシ内部は、この様に部品がギッチリ入っています
メサは基板をラックに入れる事前提で作っているから
小さい基盤に部品ギッチリ入れるんでしょうね


         

この画像はプリアンプ部の基板です
真空管を挿すソケットも基板に乗っていて、手ハンダ部分は少ないです

プリアンプ部の手ハンダ部分は基板からボリュームポットをつなぐ線と
インプットジャックをつなぐ線のみです

ポットやジャックは破損が多いから基板を外さないで交換出来る為
この様なつくりだと修理する側はとても助かります

ボリュームポット1個交換なのに全てのポットのナットをゆるめて、基板外してポットを1個だけ交換・・・時間が掛かって修理代金が結果高く付くようになってしまいますが
この様なつくりだと交換するポットやジャックのみが簡単に外せますから安く修理も上がり良いですね

         

修理内容はFUSEとびです
パワー管6L6GCが不良でソケットが焦げてしまっています

赤丸部分が黒くなっているところです

         

アップにするとこの様な状態です
交換しないとダメですね

         

基盤をひっくり返して交換になります
基板も、この機種は外しやすいです

         

右の画像は外したソケットです
黒くこげた部分は炭状になっています

本来ソケットの足同士は絶縁、抵抗値は無限大になるのですが
炭状になっている為、抵抗を持って動通しています
テスターの数値だと69,5キロオームになっていますね
この状態で新品の真空管を挿してもショートしてしまいます

炭って電気(電流)流すんですよね

         

交換した部品です
FUSE切れしたことからダイオードに1A近い電流が流れた可能性があるから
ダイオードも交換です
ソケット、抵抗交換、各部クリーニング、半田当て直しをしました

         

真空管交換して波形チェックです

シャーシの端から端まで真空管
このレイアウトは狙って作ったんでしょうね
ミーハー感覚かもしれませんが「かっこいい!!」と感じてしまう

この様なアンプ見ると「ギターアンプは見た目も音質のうちさ」と感じる

パワーSW入れるとズラーっと並んでいる真空管のヒーターがオレンジ色に光って
その後スタンバイスイッチON・・・
「ピッキングの強弱でプレート電流が増減して流れる、すごいよ」と感じる

真空管萌えだ

         

パワー管と整流管が端から端まで並びます

凄すぎます、真空管の壁です、初めて見た時はビックリしました
「どうだMarshallには出来ないだろう、これがアメリカンアンプさ!!」と言う声が聞こえてきそうな配置です

PEAVEYの5150と並んでハイゲイン、重低音アンプの走りの機種レクチ
名機ですね

自分はDUALよりTripleの方が好きですね
クリーンがもう少し明るくなるといいのになと思いますが

右3本が整流管5U4G 左6本がパワー管6L6GCです
自己責任になりますが、シリコンダイードモードで使用する時は整流管を抜いても正常に音は出ます




         

無事完了いたしました

ヒュースアンドケトナー、ディーゼル、KOCHなどが追従してハイゲインアンプを製作しましたが
やはりレクチは良いですね