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エンパイア カスタム アンプリフィケーション(E-C-A)は
楽器アンプ、エフェクターの修理、製作専門とする公房です。

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Marshall JCM900 4100 (パワー管EL34Ver)修理

         
Marshall JCM900-4100の修理です

これはパワー管に6CA7/EL34が使われている時代の物です

現行品はパワー管に5881が使用されています

画像はツマミを外してプリアンプ部基板を外した状態です
JCM900までは基板から真空管のソケットまで線材でつなげています
手ハンダの工程が意外と多いです

         

プリアンプ基板をひっくり返すと、このような感じです

基板上にL型金具を取り付けてボリュームポットはL型金具に取り付けられます

ボリュームポットがシャーシに直接取り付けされていないのがJCM900の特徴です

         

この様な作りなっています

ボリュームポットのナットが緩むとシャーシの外側から締め付けられない構造ですので、ナットの緩みもチェックします

ボリュームポットのシャフトもロングタイプのものが使用されています

ポットは5個の交換になりました



         

こちらはパワーアンプ部基板のジャック交換の画像です

ジャックを取り外し後、基板のフラックスや汚れをクリーナーで洗浄します

麺棒が真っ黒になります

部品を交換する時は、この様に交換部をクリーニングします
基板や真空管ソケットのクリーニング等はしないで交換しても良いのですが・・・
音質やアンプの劣化は小さな事の積み重ねで変わってくると思うのでこの様にクリーニングいたします



         

このJCM900はライブハウス 鹿鳴館の物です

業務様なのに意外と綺麗で状態も良かったです


スタジオやライブハウスには必ずと言って良いほど、このアンプは有りますね
2チャンネルでリバーブ、エフェクトループ付だから使いやすいんでしょうね


         

ジャックは3個、ボリュームポット5個交換しました
各部チェック、クリーニング、再バイアス調整、オーバーホールです

今回はパワー管も使えそうだったので未交換です

組み込んで元のパワー管を挿して再チェックします



         


元のパワー管付けて波形をチェックです

パワー管がEL34-Verの物なので少し波形も違います

自分は5881の音はミドルにピークの有るオールマイティの音、EL34はエッジの効いたJCM800に近い音に感じます

鹿鳴館に演奏する人たちにははEL34が合うのかな・・・
知らない人は「このJCM900明るくてエッジ出るなぁ」と思いながら演奏してるのかな






         



暫くランニングして無事完了しました